(写真=鮫島亜希子)

 「宇野さん!こんにちは! 須田といいます!!」。彼のインパクトは最初から強烈でした。まさに突進してくるかのように突然僕の目の前に現れた。知り合いの会社創立記念パーティーで初めて会った彼は、ハキハキとした「理想の若者」を絵に描いたような人物。初対面で名刺交換をしたあとも、「宇野さん!また会えませんか?」「上京するのでお時間ありませんか!?」と波状攻撃。若い起業家とご飯を食べることをめったにしなくなった僕ですが、数カ月後には東京の和食屋で彼と再会の杯を交わしていました。

 訪日観光客を主要顧客に定めたビジネスの将来性をマクロのデータで語る人は多いですが、彼の場合は具体例が次々に飛び出す。インド人は日本でカレーばかり食べるとか、タイ人は温泉に入らないとか、それも宗教や地方によっても違うとか、熱く語る、語る。今度は僕が彼に前のめりになる番でした。まだ30歳という若さで先見の明を持ってインバウンドというビジネスに全霊をかけて取り組んでいる姿勢には感動さえ覚えます。若い起業家がどんどん増えている現在においても、頭一つ抜けた存在です。