(写真=佐藤裕信)

 横山さん。初めてお会いしたのは彼女が25歳くらいだったろうか。彼女がプロデューサーを務めてヒットした「私のホストちゃん」という携帯ゲームをテレビ番組にするということで、お会いした。その時思った。「やはりサイバーエージェントは顔面接(顔の容姿で合否を決める)をしているのだな」と。が、それから彼女と仕事をするようになり、僕のその思いが完全なる間違いであることに気づく。

 容姿端麗で仕事ができる女性とは、これまでにテレビの世界で何人も会ったことがある。しかし。それは容姿「が」端麗で仕事「も」出来る…であった。容姿>能力であった。でも、彼女の場合は、<能力であった。

 彼女の何がすごいかというと、隠し持った強烈な「オタク性」である。狭い分野でのオタク性を、一方向だけでなく、何方向にも持っているのだ。一見、キラキラ女子とかにまとめられがちな彼女には、今の時代に合ったサブカル勘、狂気にも近い「オタク性」があり、それを全面に出すわけでもなく、尖った武器を隠している。調味料で言うと焼き鳥を食べる時の柚子胡椒に近い感覚か? それが彼女の中の能力の背骨になり、「私のホストちゃん」「ガールフレンド(仮)」と2発続けてヒットを出す。結果を出す。彼女のような女性がもっと増えてくると日本のエンターテインメントは変わる。そう感じるし、そう願う。