(写真=竹井 俊晴)
(写真=竹井 俊晴)

 ジムで知り合って5年になる。実に熱い方だ。合宿で語り明かし、それがきっかけで私は彼の会社で社員に空手を1年間教えた。

 タイ生まれの彼は長年、キックボクシングをしている。試合にも出る。プロではないがグローブをはめると別人だ。

 時々、「今すぐ、打ちたいんだ」と練習に来る。心が弱くなった時、仕事で悩んでいる時、サンドバッグ、ミット打ち、スパーリングで自分の芯を磨き続けているのだろう。

 彼にはビジョンがあり、他人には見えないものが見える。今はスター・ウォーズの新作に引っ掛け「日本(家電の)覚醒」と息巻いている。扉が液晶画面の冷蔵庫など発想が面白い。ニーズがあるのかどうか誰にも分からない。そんな未知の市場で挑戦する勇気を持っているし、伊藤さんならきっとマネーにもする。

 年下の私が言うのはおこがましいが、伊藤さんがやろうとしていることは間違っていない。彼は走りながら考えるタイプだ。思う存分、突っ走ってほしい。

まずは会員登録(無料)

有料会員限定記事を月3本まで閲覧できるなど、
有料会員の一部サービスを利用できます。

※こちらのページで日経ビジネス電子版の「有料会員」と「登録会員(無料)」の違いも紹介しています。

※有料登録手続きをしない限り、無料で一部サービスを利用し続けられます。