(写真=的野弘路)

 和泉さんの名前を知らない霞が関の幹部職員はほとんどいないだろう。2013年から内閣総理大臣補佐官として、国土強靭化、地方創生、健康・医療の成長戦略などを担当し、次々と成果を上げているスーパー官僚である。現在はさらに、インフラ輸出、官民ファンドなど安倍内閣の重要課題に取り組む。私が所管する金融行政は和泉さんの担当ではないのだが、折にふれ有益なアドバイスをいただいている。まさに内閣の知恵袋である。

 最初の出会いは25年前。まだ、建設省住宅局(当時)の課長補佐だった和泉さんを「この人が日本の住宅行政を仕切っている人だよ」と言って紹介してくれたのが故香川俊介・前財務事務次官だった。以来、数々の難題について先を見据えた解決策を合理的、効率的に見つけていくその能力には驚かされてきた。

 仕事以外でも、長い間大学で講座を持ち、多くの学生から慕われている。盟友だった香川・前財務次官の入院中も毎週お見舞いに行くなど、情に熱く、強い正義感と温かさを兼ね備えた、私が尊敬してやまない先輩である。