
日本の行政として初めて、同性パートナーシップ証明書を発行することを決めた渋谷区。彼はその立役者だ。
LGBTの人権擁護が遅れる日本で、歴史的な一歩となった。渋谷区役所の戸籍課窓口で、同性のパートナーと初めて「家族」として手続きした日の感動を、私たちは一生忘れない。
「国際都市を標榜するなら当たり前のこと」。長谷部区長はそう語るが、その「当たり前のこと」がどんなに難しいことか。この取り組みは、今この制度を利用できる大人だけでなく、未来を生きる子どもたちにとっても新しい希望になったと思う。
パートナーシップ証明書がメディアの注目を集めたため、彼は「LGBT区長」のように言われることもあるようだが、彼の熱い思いはもちろんそこだけにとどまらない。教育、福祉、スポーツ、アート。渋谷の街を面白く活性化させたいという大きなビジョンを示しながら、一つひとつ実行していく、渋谷の敏腕プロデューサーだ。
マイノリティーが暮らしやすい社会は、マジョリティーにとっても暮らしやすい社会。渋谷から日本を変える新しいリーダーに皆が期待している。
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