(写真=アフロ)

 秒速9mはあるだろうか。彼には世界でも通用するスピードがある。2013年、筑波大学2年生だった彼が初めて日本代表に選ばれて一緒にプレーした時、すぐにそう感じた。今は大学ラグビーにベースがあるので、トレーニング内容などでどうしても限界がある。ただ、大学卒業後はトップリーグやスーパーラグビーに参加する日本チーム「サンウルブズ」で鍛えられるチャンスもある。そうすれば、世界で戦える選手になるに違いない。どんな成長を見せるのか、今から楽しみだ。

 でも、僕にはもっと楽しみにしていることがある。ラグビーで大成した後の彼の歩みだ。彼は、筑波大学に入学する前、医者を目指していた。そして、日本代表のラグビー選手として活躍する今も、その夢を諦めていない。ラグビーをトップレベルで経験して、医者になった人なんていまだかつていない。彼にはそれを両立してしまう可能性がある。医者としても一流になった彼を、ぜひ見てみたい。