(写真=日刊スポーツ/アフロ)

 細すぎやしないか、と心配するほどだ。中学1年生の頃、160cmほどだった身長が、タケノコのように伸び始めた。卒業する頃には190cmほどに。現在203cm。長身から繰り出すダンクシュートと繊細なタッチの3ポイントシュートを得意とする万能型の選手だ。田臥勇太に続き、日本人2人目のNBA選手が出るとするならば、彼をおいてほかに誰がいようか。

 両親、姉は実業団で活躍。絵に描いたようなバスケファミリーに生まれた。自宅のゴールで来る日も来る日もシュート練習に励んだ。高校卒業後に渡米、全米大学体育協会1部のジョージ・ワシントン大学でバスケと勉学漬けの日々を送る。1年生で全公式戦に出場し、めきめきと実力をつけてきている。

 今、日本のバスケの環境は極めて厳しい。世界ランク48位。中国などアジアの強国と比較すると、実力の開きがあるのは疑いようのない事実だ。長年2つの男子リーグが対立した結果、2014年末から2015年夏にかけては国際資格停止処分を受ける憂き目にもあった。日本バスケはまだ離陸前の、整備中の飛行機だ。

 だからこそ、渡邊の目標は極めて明確だ。日本をアジアでナンバー1にすること。リオはもちろん、東京五輪の舞台も、彼の目にはもう既に、クッキリと見えているはずだ。