(写真=佐藤裕信)

 日本で今、最も勢いがあり、イケているクルマを作っているのがマツダだ。エンジニアから取締役まで、会う人全てがハジけている。自由闊達な社風が肌で感じられる。

 それはマツダがかつて死の淵を見てきたからだ。会社が潰れそうになり、一時は1年半も新車を出せない状況が続いた。リストラで多くの仲間も去った。がけっぷちで、腹をくくったのではあるまいか。

 「しょせんはシェア4%の会社。燃料電池もEV(電気自動車)もやらん。とにかく俺たちがサイコーだと思えるクルマを作ろう」。スカイアクティブシリーズからは、こんな情熱がひしひしと伝わってくる。

 開発を主導したのが会長の金井さんと、社長の小飼さんだ。開発出身の金井さんと、生産畑の小飼さん。本来ならばぶつかり合う2人がタッグを組んで実現したもの作り革新。常に本気で相手によって態度を変えない。そんな固く強靭なハートを持つ社長だから、改革は形になった。僕はそう思う。