
40代から60代に至る幅広い年齢層の日本人にとって、菊池桃子はいまだに輝きを失わない懐かしいアイドルだ。ということはつまり、彼女は、半数近い日本人にとって、青春の記憶であり共に成熟を迎えた同僚でもある。
それだけではない。菊池桃子さんは、人生の半ば以降から取り組み始めた学問の道でひと通りの学績と実践的な人生知を獲得するに至った努力の人でもある。
元アイドルはたくさんいる。学問を究めた女性も少なくない。が、若い時代に芸能の世界で名を成した後に、学問を修めるに至った女性は稀有だ。
一億総活躍国民会議という、取っ掛かりからしてどうにも上滑りなタイトルを冠した集まりに、多少ともリアリティーを賦与できる人材がいるのだとしたら、アイドルと大学教員の両立という真に卓越した経歴を刻んでいる菊池桃子民間議員を措いてほかには、適切な人物は見つからないはずだ。
ワイドショーの画面の中で、常に適切かつ秀逸なコメントを提供していた彼女の能力と識見は、長らく昼下がりのテレビを眺める暮らしを繰り返してきた男であるオダジマが全力で保証する。
非アイドルの議員諸君に気後れすることなく、思い切り活躍してください。応援しています。
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