星野君を一言で表現するなら、「二面性の俊才」だね。「演じるミュージシャン」や「歌う俳優」は沢山いるけど、彼はその時々で100%自分を切り替えられている。ミュージシャンと俳優は全然違う脳を使う仕事だから、それができる彼は本当にすごい。僕の4倍は能力があるよ(笑)。

 僕はミュージシャンだから彼の音楽についてしか語れないけど、どの曲にも独特の世界観があって、必ずキュンとくるようなメロディーと歌詞がある。明るくポップな雰囲気の中に、とてもシリアスな表現が隠れていたり。メロディーラインとコード進行に、絶妙な感情の起伏が表現されているんだよね。

 知り合ってからもう10年がたつけど、最近の活動を見ていると決意みたいなものを感じる。彼がくも膜下出血で倒れた後、特にそうなった。計り知れない葛藤があったと思うし、そこら辺から成長がぐんと深まった。死の淵を歩んだわけだからね。

 初めて会ったのは土砂降りの日だったかな。まだ、あどけない印象だったね。いろんなところで星野君の成長を感じるけど、僕の好きなコーヒーを飲めるようになったのは、本当にうれしかったよ。