
フヒトと話す時、ラビの言ったあることわざをいつも思い出す。「私は多くの知識を先生から学んだが、それよりも多くのものを同僚から学んだ。そしてさらにたくさんのものを学生から学んだ」。フヒトが私の学生になってくれただけでなく、同僚でいてくれることが私はうれしくてたまらない。
初めて会ったのは、私が米ハーバード大学で教えていた2003年だった。博士課程に在籍していた彼は、英語を書くのはとても上手だったが、話すのはそうでもなくて、お互い意思疎通に苦労した。でもすぐに話すのも上達し、私の論文の草稿を読んで的確な指摘をしてくれるようになった。
フヒトは経済学のゲーム理論を応用して現実の市場・制度が抱える問題を解決しようとする「マーケットデザイン」で独創的な研究を続けている。彼が多くの経済学者にとって「脅威」となることは間違いない。
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