シリーズ
2014年 日経ビジネスが選んだ100人

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高橋政代:すごいことを言うだけじゃない
2007年11月に人間の皮膚細胞からiPS細胞の樹立成功を発表した直後、高橋博士が、「この技術を使い、5年後には眼疾患の治療法の臨床研究を実施したい」と語られたとき、「すごいことを言う研究者だ」と思ったことを覚えている。
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松井冬子:めぢから
松井冬子を語るときに、その美貌に触れないのは難しい。現世から来世まで、見えるものと見えないものの双方を凝視するような目力(めぢから)はとりわけ印象的だ。
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後藤玄利:不可能を可能に変える闘士
後藤さんとの出会いは、1996年まで遡る。当時、創業したばかりのアタッカーズビジネススクールに第1期生として入塾してきたことがきっかけだ。
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ジャック・ドーシー:美の追求者
私が初めて彼に会ったのは、まだツイッターに従事していたときだ。数多くの起業家と会ってきたが、彼は少し違った印象を醸し出していた。
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小飼雅道:魂動の人
車に一目惚れした。若い頃は車選びに余念がなかったが、歳と共に、いつの間にか私は無難で実利的な車を選ぶようになっていた。しかし、マツダのCX-5に出逢って眠りかけていた車への想いに火がついた。
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伊佐山元:シリコンバレーが認めた
「IT業界のメジャーリーグ」とも言えるシリコンバレーで、トップティアーのベンチャーキャピタリストとして、10年間最前線で活躍した唯一の日本人である。
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井阪隆一:言い訳をしない度量
セブン-イレブンのブランディングプロジェクトをプロデュースさせていただくことになり、初めてお目にかかったのは4年前。
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泉田裕彦:命を見守る「目」
私は、文化人のボランティア団体「エンジン01文化戦略会議」に参加しています。動物愛護、犬や猫の殺処分をゼロにすることを目標に、生きとし生けるすべての生き物の命の尊厳を守る活動を続けています。
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古賀伸明:闘う“普通のサラリーマン”
アベノミクス効果に沸いた2013年。しかし実態を見ると国民の生活は未だに豊かにならず、賃金は横ばいのままです。
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林善博:MISOを世界へ
彼の目は世界に向いている。「味噌」を“MISO”として世界中の人々に味わってもらいたいといつも熱く語る。私は、NOBUレストランにおいて、日本料理をベースに欧米や南米のエッセンスを取り入れた「NOBUフード」を提供してい…
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黒田東彦:危険な「賭け」
破滅への前進──。アベノミクスの名の下に、ミスター黒田が行っていることは近い将来、日本にとって致命傷になるだろう。巨額の債務と人口減少。この2つの大きな課題を抱えながら、市場に無尽蔵に資金供給することが何を意味するのか。
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矢野莉恵:情熱携えNYで起業
キラキラしている。会ったのは数年前、業界は違うもののお互いデザインやテクノロジーを融合して仕事をしていることから接点があった。
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伊原木隆太:経済は文化の僕
伊原木さんは、岡山の老舗百貨店の後継者として大胆に経営改革を進めていたが、地元岡山県のために、産業振興と教育再生を掲げ、知事職へ挑戦された。
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日比野隆司:破船の上に虹
社長就任は2011年。リーマンショックの余波が残り、欧州債務危機や東日本大震災が襲った年だ。逆風下の船出だった。
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高橋興三:「魚は頭から光る」
シャープの髙橋興三社長に抱いている印象は次の4つである。第一は、飾りや屈託とは縁の遠いお人柄であるという点だ。ATM(明るく・楽しく・前向き)な雰囲気を醸し出しておられる。リーダーに求められる周囲をパッ!と明るくする華が…
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鈴木あやの:碧い海へ
もう、話にならない。僕ら2人が顔を合わせれば、お互い、好き勝手なことばかりいう。彼女はイルカ。僕、ミドリムシ。1つのことに没頭してしまった者同士の対話なんて、まあ、そんなもんだ。
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吉良佳子:ブラックvsキラキラ
2013年7月の参院選挙は衆参のねじれ解消、ネット選挙解禁など、話題には事欠かなかったが、安倍政権の信任投票の色合いが強かった。
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村田諒太:陰影のある男っぷり
ボクシングの世界王者といえども、顔と名前が一致するボクサーは少ない。しかし村田諒太は別格だ。どことなく陰影を感じさせる男っぷりも、スター性を感じさせる。
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里見香奈:棋界のジョイナー
かつて、一世を風靡した女流棋士・林葉直子さんの美貌と実力に驚いたことを、ありありと思い出している。
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スプツニ子!:虹色に光る謎の天体
アートは、私たちの感性を広げる。そのためには越境することが大切である。男と女、国と国、人間と自然。身体とテクノロジー。スプツニ子!は、ボーダーを超えていくことを何気なしに体現し、結果として彗星のように輝く。