(写真=共同通信)
(写真=共同通信)

 かつて、一世を風靡した女流棋士・林葉直子さんの美貌と実力に驚いたことを、ありありと思い出している。

 ちょうどその頃、私に次女が生まれ、本気で将棋指しに育てようと考えた。そしてコンピュータの将棋ゲームばかりやらせた、とんでもない親だった。当然、娘は「林葉2世」にはなれなかった。

 あれから四半世紀。林葉さん以上の女流棋士が現れた。里見さんは男性と混じってプロ棋士を目指す「奨励会」に入会し、3段に昇格。仮にプロ棋士と認められる4段ともなれば、これは女性ランナーが100m走で10秒を切るような話である。

 私が、天気予報も将棋もやめられないのは、どちらも「直感」で勝負しているからかもしれない。天気図を広げた瞬間、まだ見ぬ未来の天気が浮かばなければ予報士失格である。逡巡は大敵。将棋もそう。何十手も先を読む。己の直感だけが、未知の世界の道標だ。

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