(写真=Natsuki Sakai/アフロ)

 私は、文化人のボランティア団体「エンジン01文化戦略会議」に参加しています。動物愛護、犬や猫の殺処分をゼロにすることを目標に、生きとし生けるすべての生き物の命の尊厳を守る活動を続けています。その会議で5年ほど前、同じ構成メンバーである泉田知事とお会いする機会がありました。当時はすでに新潟県知事でしたが、政治家とは思えぬ物腰柔らかな言動が印象的でした。

 私も2年半前まで犬を飼っていました。犬や猫は家族同然で命を粗末にしてはいけない。そんなことを訴える私達(動物愛護委員会)に対し、知事は私達の話をしっかりと受け止めて下さり、ご自分のこれからの構想を話して下さいました。その懐の広さに私は感動しました。これまで多くの人と出会いましたが、知事は紳士そのものでした。

 通産官僚を経て2004年、新潟県知事選に出馬し、全国最年少で初当選。就任後は新潟県中越地震の対策に追われ、東日本大震災以後の柏崎刈羽原発の再稼働を巡って奮闘され、最近、テレビや新聞で見る機会も多くなりました。ご苦労想うと「どうぞどうぞご自愛下さいませ」と思います。私には、あの日の優しい眼差しをした知事の姿が焼きついています。