(写真=五十嵐隆裕)

 シェリル・サンドバーグは私の知っている誰とも違う。

 彼女は聡明だ。だが、世の中に聡明な人はいっぱいいる。彼女はカリスマ的な存在だ。しかし、カリスマ性を持つ人は、私の知らないところにもいる。彼女は実に友だちを大切にする。もちろん、友人を大事にする人は、地球上に星の数ほどいる。

 だけれど。私は彼女ほど自分の熱い思いを強く追求し、結果を出している人に会ったことがない。

 家族や友人のことであっても、フェイスブックについても、あるいは社会における女性の役割を変えていくことで社会を変えていくということについても。

 ひとたびやると決めたら、シェリルを止められるものはない。「完璧を目指すより、まず終わらせろ」――。シェリルはフェイスブック本社の壁にこう書いている。ネット企業にとっては貴重な助言だ。だが、彼女はさらにその1歩先を行く。物事が完璧になされるまで「リーンイン」するのだ。

 250年後に社会の変遷を研究する歴史家たちが振り返った時、ちょうど今の時代に男女の役割が大きく変わったことを知るだろう。今、シェリルが世界に向かって問いかけていることが社会を変えつつある。何百万人もの人がその恩恵を受けることになる。だからこそシェリルは今の私たちの時代を代表するリーダーと言えるのだ。