(写真=佐藤博信)

 窪田さんとは以前、「事業を成功させてプロジェクトXに出よう」と言って、食事の様子を写真に収めた。“苦労していた名もなき男達、そしてそれが報われた”と題字まで考えて夢を語り、事業の困難さと苦労をお互い慰めあった。

 合言葉は“日本から世界に”。専門家の能力を最大限に高めて、世の中にないものを作る彼の姿は、アップルの故スティーブ・ジョブズCEOにも似ている。

 ペプチドリームという彼の会社をみると、一人の人間として何をするべきなのかを問い続けている彼の人生観と、高い倫理観が伝わってくる。薬を作る技術というまったく新しい事業で世界を相手にするサムライの姿である。この事業は、いま、製薬業界を変えつつある。武士道をつらぬく日本人が、新しい薬を作り出して世界の医療を牽引する。