(写真=村田和聡)

 彼を一言で表すならば「静かなる戦略志向経営者」。最近の経営者は自らが発案したものを強烈なリーダーシップで組織を動かし、実現するタイプが多い。だが、森川さんは違う。

 これだけ早い動きのIT業界の中で、従業員の言うことに耳を傾け、そこから戦略立案をしていく。社員の自主性を尊重し、社員から生まれたアイデアに対して資源を配分する。

 スマートフォンのメールコミュニケーションは日本が作り上げてきたものを原型としている。米アップルの「iPhone」にせよ、米グーグルの「Android」搭載スマホにせよ、今でこそ絵文字を搭載しているが、影響を与えたのは確実に日本だ。

 LINEは韓国資本だが、生み出されたのは日本だ。日本から生まれた文化を世界で3億人以上に広げてくれている大活躍は、iモードを手がけた身としてうれしい。