(写真=日刊スポーツ/アフロ)
(写真=日刊スポーツ/アフロ)

 結局は、自分との闘いなのでしょう。ゴルフは相手のいないスポーツ。テニスとも、野球とも、相撲とも、そこが違うのです。人を蹴落とすとか、他者と競争するとかではない。自分の技量と精神が少しでも進歩すれば、必ずうまく打てるようになる。これぞゴルフの納得感です。

 森田さんとは一昨年11月、宮崎カントリークラブで行われた試合前のパーティー会場で初めてお会いしました。二言三言交わしただけでしたが、物静かなお人柄が伝わってきました。

 おごらない姿勢はビジネスにも通じます。自分とライバルの実力差、企業ならば製品の技術レベルや財務の格差を知ることは確かに、競争に勝つためには必要なことです。

 でも、それだけではない。大事なことは、顧客の目標や理想に向けて毎日地道な改善の努力を繰り返していくことが、「イノベーション=新しい価値の創造」につながっていくということです。それは顧客や仲間に受け入れられる素地にもなります。

 ゴルフのルールではクラブは14本まで。私はウエッジだけで4本も持っていくほどのクラブ好きです。ボールも銘柄ごとに飛距離やスピンの性能を試します。

 それでも、今でもコースに出るたびスイングが変調をきたします。自分の思い通りにならないときほど、原点に立ち戻り、改善テーマを持ってラウンドを楽しんでいます。

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