(写真=Bloomberg via Getty Images)

 5年ほど前、バンダイナムコゲームスとソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)でセリウスという共同出資会社を作った。この時、SCEI側の責任者が社長の平井一夫さんだった。

 それまで平井さんのことはあまり知らなかったが、取締役会で顔を突き合わすたびに、「自分で責任を取って動く人だな」というイメージが強まっていった。何かの課題が持ち上がっても、先に持ち越すことなく、自分で動いて解決していく。行動力とリーダーシップのある、信頼のおけるカウンターパートだった。

 その後、平井さんはソニー本体の社長に就任したが、彼になってから、ソニーは確実に変わっている。私はソニーマーケティングのコンベンションに数年来、招待されているが、この半年でグループが1つのベクトルに向き始めた。もちろん、その速度は遅い。だが、平井さんが説く「One Sony」という目標に間違いなく向かっている。