(写真=Takabow)

 偏差値28の足立区の落ちこぼれがバングラデシュで起こした奇跡。農村地区の貧困層の高校生を動機づけて、バングラデシュの東大、ダッカ大学に2年連続合格させてしまった。自分がお世話になった東進ハイスクール方式の学習法を応用し、有名予備校講師の授業をビデオ撮影して受験勉強させたのだ。この奇跡はバングラデシュ版「ドラゴン桜」プロジェクトとも呼ばれる。

 発展途上国の金持ちは子弟を海外に留学させ、政府高官に据えようとする。でも、それでは国のシステムを知り抜いた強いリーダーは出てこない。この1年でプロジェクトは、中東のパレスチナでもスタートし、アフリカにも広がろうとしている。

 私は20代中に「ビジネスウィーク」の表紙を飾るまで日本に活動拠点を設けるなと言っている。小さくまとまってほしくない。失敗をくり返すようなら、その経験を30代で中学校の民間校長として生かしてくれればいいと思う。