(写真=AP/アフロ)

 清宮幸太郎を初めて見たのは今年7月、全日本選手権の決勝である。彼は東京北砂リーグの「3番・投手」として出場した。13歳の中学1年生ながら身長183cm、体重94kgの偉丈夫。まるで子供の中に大人がひとり混じっているような印象を受けた。彼の投打による活躍で優勝を果たした北砂は、米国での世界一決定戦にも出場し、見事、優勝フラッグを日本に持ち帰った。

 素質は突出している。投げては130km台の直球をびしびし決める。打っては典型的な左の長距離砲。芯に当たった打球は虹のような放物線を描く。

 王貞治を育てた荒川博が初めて見た王に「何年生だい?」と声を掛けたのは有名な話だ。「2年です」と王。荒川はてっきり高校2年生だと思っていたが、実は中学2年生だった。

 周知のように清宮の父は元ラグビー日本代表の克幸である。どんな将来図を描いているかも気になるところだ。