(写真=なかしまだいすけ/アフロ)
(写真=なかしまだいすけ/アフロ)

 バルセロナのジュニアに、昨年から久保建英という日本の少年がいる。ただ、いるだけではなく、リーグの得点王になり、トーナメントのMVPも取った。動画サイトでプレーを見る。おお! なんと、とびっきりのレフティなことか。サッカーでは「左利きは5割増し」。こりゃすげえ、と大騒ぎしたい自分がいる。

 でも、我慢する。言っておくが、彼の才能は、現地でも高い評価を得ている。が、まだ11歳なのだ。メッシがアルゼンチンからバルセロナにやってきたのは13歳の時。才能は傑出していたが、現地のメディアは騒がなかった。スポイルされる危うさと、少年の才能を騒ぐことの無意味さを彼らは知っている。

 久保クンがバルセロナのトップチームでプレーする時、日本サッカーは新しい時代に突入するだろう。だが、最終目標は、久保クンのような存在がニュースにならない時代だ。野茂の時代とは違い、日本人メジャーリーガーの誕生がトピックではなくなったように、である。

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