私がハーバード大学で学んでいたナオコに初めて会ったのは4半世紀前に遡る。何週間もかかる課題を与えたつもりが、わずか数日で終えてしまう。それから私は彼女の功績を次々と目にすることになった。日本の財務省では副財務官に昇進し、世界銀行の国別担当局長も歴任。世界経済と環境への専門的技術に磨きをかけ、ついに今夏、地球環境ファシリティのトップに就いた。

 この機関は約180カ国が加盟し、途上国で気候変動や生物多様性に関する多くのプロジェクトを実施する。責任ある国際機関のトップに就くのは、日本出身の女性にとって数少ない偉業の達成になろう。ここ最近では、国際協力機構の理事長を務めた伝説の人・緒方貞子さん以来の快挙である。

 私は確信している。ナオコが重責を全うし、世界経済を環境に優しい持続的な発展に導く、先駆的な道を見つける、と。地球環境の改善に貢献する姿を間近で見ていきたい。