(写真=千倉志野)

 開成中学、高校から東大医学部、宮内庁侍従職侍医という絵に描いたようなエリートコースを歩んできた。その先生がキャリアを投げ打ち、日本が直面する高齢者の孤立や孤独死に向き合い、訪問診療クリニックを開設・経営することを決めた。しかしながら、闇雲に目的に突進するのではなく、マッキンゼーで3年間、ビジネス感覚を磨いたうえで、満を持して一昨年、念願のクリニックを都内に開設した。

 高齢者医療の充実と国民が安心して暮らせる社会の実現に邁進する。強い信念と謙虚さ、誰にでも真摯に向き合う姿勢が磁力のように他分野の優秀な人材をひきつける。東日本大震災では被災地において医療活動に従事し、石巻市に分院を開設した。ビジネスリーダーとしても高い資質を持ち、地域社会をつないでいる。

 患者が主役と言い切る「希望ある社会の創造」に向けて共感の輪が広がり続けるのは、先生の人間力の確かさにほかならない。医療界の救世主となる逸材だ。