
若手ダンサーの登竜門、ローザンヌ国際バレエコンクールで17歳の菅井円加さんが優勝した。私も審査員として参加。彼女は無名だったが、古典・現代舞踊両方のレベルが高く、堂々たる踊りに、審査員一同、「こんな子がいたんだね」と驚いた。特に、現代舞踊のソロでは高い表現力を見せた。未来のバレエ界が求める逸材だと感じた。9人の審査員の満場一致で1位が決まった。
10年前までの日本のバレエは、見るのもやるのも敷居が高かった。今では、大人が仕事帰りにバレエ教室に通う。小学生の習い事としても、定番化した。裾野が広がり、菅井さんら若手の登場に繋がっているのだろう。
栄誉ある賞に輝いたが、そこがスタートラインだ。1年間ドイツに留学し、舞台経験を積んでゆく。日本の舞台で華麗に舞う彼女を楽しみにしている。
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