(写真=MCT via Getty Images)

 16勝9敗、防御率3.90。この成績は日本のファンの目にどう映ったか。日本では5年連続で防御率1点台を誇った。そう思えば満足いかない数字かもしれない。だが、メジャーでは日本であまり知られていない基準で先発投手を評価する。

 1シーズンの投球回数と何試合ゲームを作ったかという「クオリティースタート」だ。 162試合もある長丁場で、10連戦は当たり前。選手登録数も日本の28人に比べ25人と少ないため、先発投手がどれだけイニングを投げたかを高く評価する。ダルビッシュの191イニングは、メジャーで38位(10月上旬)という立派な数字だ。

 シーズン中盤は少し不調だったが、それを除けば7回、8回まで投げる試合が多かった。米国では「クオリティースタートが非常に多い投手」として評価されている。特に驚いたのは、あっと言う間にメジャーに適応したことだ。ボール、マウンド、ストライクゾーンの違い…。これらにシーズン序盤の5月には完全にアジャストしていた。

 だが、16勝を挙げたものの、新人賞は残念ながら取れそうにない。もっとすごい勢いで活躍している選手がいるからだ。そんな世界で対戦を重ねて磨きをかけていけば、ダルビッシュは伝説の投手としてメジャーの歴史に名を刻むことになるのではないか。