(写真=佐藤博信)

 新浪氏とは20年以上のつき合いになる。若い頃から何事にも積極的で統率力があり、真の意味で世界に通用する経営手法を身につけてきた。視野を広く持ち、常に自社の業界のみならず経済界全体を見渡している。いわば同世代のアイコン的存在だ。

 高度経済成長期の日本は、勝っている人の真似をすれば必ず「おこぼれ」を得られた。だが今は違う。人と違うことをしなくては勝てない。20世紀型ビジネスモデルからの変革が急務と誰もが気づきながらも、実行に移している経営者はほとんどいない。そんな中、新浪氏はローソンの経営者として、業界首位のセブン-イレブンが生み出したコンビニの常識を覆す新たなビジネスモデルを模索し続けている。均一化を廃し、店舗によって生鮮を充実させたり、100円ショップの要素を取り入れたりしている。従来型とは異なる土俵で勝負すると決意し、実行に移してきた。今のローソンの躍進は、彼の戦略性やリーダーシップの賜物である。

 新浪氏の挑戦によって、日本のコンビニは世界に輸出できる数少ない産業として進化を続けている。アジアに積極進出するという彼の野心は当然の帰結だ。彼ならアジアでも必ず成功すると信じているし、他社やほかの経営者の牽引役となることを願っている。