(写真=日刊スポーツ/アフロ)

 大関在位22場所で2桁勝利は11場所ながら、秋場所では双葉山と貴乃花に次ぐ大関での2場所連続全勝優勝を果たし、場所後、第70代横綱に昇進した。

 まさに「覚醒」。相撲界で言う「化けた」わけだ。「全身全霊」。優勝インタビューや横綱伝達式では、迷いのない口調で述べた。

 土俵入りは、師匠の伊勢ケ浜親方(第63代横綱・旭富士)から継承した不知火型。横綱昇進の内規は大関で2場所連続優勝か、それに準じる成績。2場所連続優勝まで横綱昇進を見送られた師匠の忍の経験が、部屋創設後、モンゴルの16歳の少年に巡り合い、12年後に土俵入りを伝授する天の配剤をもたらしたのはドラマと言う他ない。

 133kgの体重は、来る九州場所で幕内最軽量。全身全霊の横綱の土俵が、大横綱への道を切り拓く可能性は十分にある。