(写真=ロイター/アフロ)

 人物像だけでなく権力継承の推移まで謎に包まれた北朝鮮の指導者・金正恩氏だが、順調に統治者としての地盤を固めつつある。

 対中、対露の外交面での柔軟姿勢や、徐々にではあるが経済開放を試験的に進めることを容認する態度を取るなど、若き指導者は比較的柔軟な施政、外交を行う意志があることは示した。

 こうした彼の方向性もあって、強気論と弱気論が様々あった日本も融和に振れている。4年ぶりの日朝交渉が行われるに至って対朝強硬論を唱える松原仁拉致担当相の事実上の更迭も行い、拉致被害者の帰国へ向け融和的な姿勢を取ろうとしている。

 若き指導者・金正恩氏は漏れ伝わる限り、従来の金体制を踏襲しつつも当初想定した以上に己の意志で国家を運営しているようだ。世襲の独裁国家で次々と混乱が起きる中で、独自路線を歩む北朝鮮が軌道に乗るのか、世界が注視している。