(写真=澤田仁典/アフロ)

 ザックを悪く言う人に、私は会ったことがない。

 華々しい経歴の持ち主である。イタリア・セリエAの監督として、ACミラン、インテル、ユベントスという「ビッグ3」すべてを率いてきた。世界のサッカーを熟知する彼は、SAMURAI BLUE(日本代表)を世界に伍する存在に押し上げた。

 公平かつ平等に選手を扱う。世界で戦う選手もJリーグで目立つ選手も、彼にとっては一選手に過ぎない。代表活動のない時期は連日、Jリーグの視察にスタジアムを訪れる。「最適」な選手を選抜することに妥協を許さない。一方で、陽気で親しみやすい人物でもある。Jリーグの試合会場ではファンやサポーターに笑顔を振りまき、天ぷらはもちろん、ご飯に練りワサビをつけて食べるほどの日本食好き。こんな代表監督は初めてである。

 目指すは2014年のFIFAワールドカップの出場と本大会での活躍だ。彼なら必ず結果を出してくれると期待している。