(写真= 毎日新聞/アフロ)

 将棋界で天才羽生を追う。16歳でプロ棋士、20歳で賞金額最高の竜王位を獲得し、今年28歳まで8連覇の偉業達成。羽生は同世代に多くの好敵手がいたが、今では森内名人と 、14歳年下の渡辺竜王を最も警戒する。対戦成績も渡辺には唯一負け越し、互いに永世竜王を賭けた7番勝負では3連勝4連敗の屈辱的な敗退をしている。

 渡辺は棋風も羽生と似ており、形勢が悪いと我慢してピタリとついて相手が崩れるのを待つが、それでも駄目なら奇襲を掛けて大逆転する。攻守バランスよく時間や封じ手の使い方にも気を配って隙がない。野球に例えれば羽生がイチローで、渡辺はダルビッシュ有。剛速球も投げるが変化球も凄い。どれほど進化するか楽しみ。得意戦法は居飛車本格派、玉を固める穴熊好きで無類の研究マニア、格下の棋士は盤の前に座っただけで勝てる気がしないという。対局姿は昔の大山康晴15世名人に似た風格がでてきた。