(写真=千倉志野)

 私は10年前、2度の狭心症発作で心臓カテーテル造影検査を受けました。冠動脈バイパス手術が必要でしたが、76歳という年齢と中程度の糖尿病のため、長時間の手術は困難と診断されたのです。

 その後も病状は悪化し、狭窄が進みました。「自然死か、手術か」。そう診断され、3年前、「神の手」と評される天野篤教授の執刀を受けることになりました。8時間を超える長い手術でしたが、わずか3週間で社会復帰を果たしました。現在は86歳になりましたが、15を超える企業や団体の仕事に就いています。

 天野教授は今年、今上天皇陛下に私と同じ手術をされ、見事に成功されて全国民と喜びを共有されました。教授の優しい笑顔と謙虚な言動、真っすぐで細やかな神の手は既に6000人以上の命を救っています。この数は今後も増えるでしょう。心より感謝を込めて。