(写真=佐藤博信)

 誰よりもアフリカを理解する一流の企業家である。十数年に亘るガーナ、ケニアでの準備期間を経て、ケニア・ナッツを設立し、30年で年商30億円、従業員4000人の企業に育て上げられた。その間の苦闘や、筋の通った経営姿勢は、近著『アフリカの奇跡』からも窺い知る事が出来る。

 アフリカで成功した理由は何か。それは旺盛な好奇心と、相手を動かすコミュニケーション能力と、アフリカの人達への深い理解があって、信念を持って事業にあたられたからだと思う。心血を注いだ事業も、「アフリカの真の自立を」という信念に基づき、2008年にはケニア人に譲渡し、経営から身を引かれた。そして、次の新しいビジネスを微生物の分野に見つけ、ルワンダやジンバブエで展開されている。彼の哲学に共鳴する若者たちが多数参加している。アフリカ社会の発展のために、彼のチャレンジが次世代に株分けされて、アフリカに豊かな社会が実現する事を願ってやまない。