(写真=信濃八太郎)

 震災後、国民のエネルギーに対する関心は高い。その業界で異彩を放つのが尾崎社長である。

 今夏、中部電力と組んで、2017年にも米国からシェールガスを調達する方針を決めた。世界が待望するシェールガス革命に目を付け、商社を介さずに自力で確保する戦略を明確にしたのだ。その量は220万トンと膨大で、大阪ガスの年間調達量の3割弱にあたる。

 従来のガスは原油価格に連動して高止まりするが、新型ガスは3~4割ほど安く調達できて、家庭向けのガスや電気料金の引き下げが実現するかもしれない。

 原発の稼働率をゼロ、または15%に抑えても、電気料金の上昇が検証されている。再生エネルギーも限界がある。ならば資源の「上流」に進出、近畿以外やアジアへの販売も視野に入れる。原発をガスに置き換える戦略は、暮らしや産業を下支えする公算が大きい。独占に胡坐をかいてきた業界の風雲児になる存在だ。