(写真=Bloomberg via Getty Images)

 三菱UFJフィナンシャル・グループの海外戦略と次の一手に世界の株式市場の注目が集まっている。欧州銀行のディレバレッジ(債務圧縮)がグローバルに進む中、豊富な顧客預金を抱えるなど、財務に余裕がある邦銀が市場での存在感を高めつつある。

 その中でも三菱UFJは総資産が200兆円を超え、邦銀随一の海外ネットワークを誇る。米地銀ユニオンバンクを傘下に収めるなど、海外でも積極的な銀行買収を続ける。

 今春から頭取に就いた平野氏は海外勤務経験が長い。流暢な英語で論理的な説明をする。内外投資家の信任が厚く、資本提携している米モルガン・スタンレーの経営陣との関係も緊密だ。「サムライバンカー」として海外戦略進化で利益の拡充を図ると同時に、銀行業界の中でも高い水準にある資本の使い道に関し、配当政策を含めた明快な説明を期待したい。