(写真=佐藤博信)

 情熱とチャームで周囲を魅了し、理想を形にしていく人。それが小林りん。東大経済学部を卒業後、モルガン・スタンレー日本法人に就職。しかし、何を思ったのか、2年後に無名の流通ベンチャーに転職。華麗なキャリアをいとも簡単に捨てる大胆な決断に、大学の同級生だった僕は驚いた。

 武者修行を終えた後、若い頃からの夢である途上国支援の道へ。国際協力銀行、ユニセフと渡り歩き、彼女は今、全寮制インターナショナルスクールの開校準備を進めている。夢は、アジアを変えるリーダーを育てること。6月のアジア・ダボス会議では、凄まじい勢いでVIP相手に3分1本勝負のプレゼンを繰り返した。直後には長文メールを送りつける。迷惑ではと指摘すると、曰く「これでいいの。返事が来たもの」。いい意味で、空気を読まない。周囲に受け入れられるのは、信念に向かって突き進んでいるからだ。学生に真のリーダーシップのあり方を示し続けてほしい。