(写真=佐藤博信)

 昭和21年戌年生まれの「戌の会」。アパレル業界で、常磐線沿線の気の合う経営者が集まる会に、私や江尻さん、ライトオンの藤原政博会長が参加している。

 江尻さんの自宅は福島で、私は水戸。そのため、通勤途中の常磐線で度々お会いする。朝、列車の中で私を見つけると、江尻さんはにこっと笑う。その笑顔に吸い寄せられるように、会話を重ねてきた。

 付き合いは30年を越えている。競争の激しいアパレル業界で、互いに切磋琢磨して会社を成長させてきた。だから「ライバル」というより、「戦友」という関係に近い。

 その江尻さんは、国内市場に飽きたらず、中国でも大量出店を続けている。慎重に考えて、一気に攻める。日本以上に熾烈な競争が展開される中国で成功するには、「冷静」かつ「果敢」な才能が求められる。その両面を彼は持っている。まさに、「常磐線の星」である。

 彼なら、広大なる異国の地で一花も二花も咲かせるだろう。