(写真=新関雅士)

 商社の食糧部門の主役は、以前の「小麦」から「トウモロコシ」に変わった。中国など新興国で肉の消費が増え、飼料用の需要が急増しているためだ。この流れをいち早く捉え、丸紅の地位を引き上げた男、それが岡田常務といえよう。

 私も丸紅に在籍したが、彼を知ったのはNHKスペシャルで、丸紅の穀物戦略が紹介されたときだ。高騰する相場にあって、大局的な判断で指示を的確に発していた。

 そして現在、新聞の一面を賑わす。今年5月、米3位の穀物大手ガビロンを傘下に収め、取扱量で一気に穀物メジャーの一角に食い込んだ。米国の干ばつもあり、世界の食糧市場は不安定だ。丸紅の穀物取扱量4000万トンは、日本の食料安全保障にとって極めて重要な輸入インフラになる。それをトウモロコシ一筋で育った男が牽引している。