(写真:古立康三)

 1948~49年に生まれた同学年の経営者の会で年に数回は会食を共にしている。私の場合、会合には会社から直接訪れている。けれども彼は違う。「ちょっと走ってきたよ」「プールで泳いできたんだ」と言う。

 仕事と会合の合間に、自分の時間を作っている。ジョギングを始めてからわずか2年で東京マラソンに参加したそうだ。具体的な目標を設け、そこに向けて計画を作り、自分を管理できる人だと感じた。

 彼の仕事ぶりそのものだ。彼が日本マクドナルドに入ってから、業績が一気に改善した。「100円メニュー」「えびフィレオ」「メガマック」などのヒット商品が相次いで出ている。知恵を使って結果を出しているからだろう、会うたびに経営に対する自信が深まっているのを感じている。たとえ100円の商品でも決して妥協せず、より高水準のサービスを追求し続ける完璧主義が、彼の強みだ。

 外食産業が必ず守らなくてはならない「Q(クオリティー)、S(サービス)、C(クレンリネス)」――。彼が標榜するこの基準を守りながら、これからも、驚きのある新サービスを生み出すだろう。日本のサービス業を牽引する人物だ。