(イラスト=今竹智)

 最近の若手議員は顔も名前も分からない――。そんな声が広がる中で、抜群の存在感と人気を誇る。それが当選わずか1回の小泉進次郎(30歳)だ。

 元首相の純一郎の次男で、米戦略国際問題研究所(CSIS)研究員を経て父親の秘書に。純一郎の政界引退表明に伴い、後継指名を受けた。民主党が政権交代を果たした2009年の衆院選で、「世襲批判」の逆風を受けながらも、初陣を飾った。ルックスの良さと、父親譲りの歯切れのいいトークによってお茶の間の人気を博し、遊説や選挙応援で引っ張りだこに。「父親のビデオを見て研究している」という演説や、国会での質問ぶりも板についてきた。

 10月の自民党役員人事で首相経験者の多くを輩出したポストである、党の青年局長に指名された。次期衆院選で政権奪還を狙う自民党にとって、強烈な切り札になり得る存在だ。父は「変人」と称されたが、周辺の進次郎評は「礼儀正しい、まじめな青年」。政界の嵐にもまれるうちに「強さ」を身につければ、親子2代の宰相誕生も夢物語ではない。