(写真=Bloomberg/Getty Images)

 「過去にも天才子役はいたけれど、彼女は役者に見えない。『ほんと』に見える」と糸井重里に言わせたのが、芦田愛菜だ。

 私が生の彼女を見たのは昨年の夏、ドラマ「Mother」の宣伝のために、私の出演する番組にやってきた。出番を待つ間は母親に甘えていて、スタッフからは「やっぱり5歳だね」とほほ笑まれていた。だが、本番になるとセリフをハキハキと話し、打ち合わせになかった質問にも笑顔で答えて、私たちを驚かせた。

 Motherのオーディションは8~10歳の子を想定していたが、「彼女のためにセリフを書き換えてもいい」と、5歳の彼女が抜擢された。そして数々の賞を受賞、人気は全国区となった。

 今年春には主演ドラマで歌と踊りを披露し、曲も大ヒットした。CMに起用した企業も10社以上。数字を作り、人を動かす役者となったのだ。

 今は子役ブーム。だが彼女は演技だけでなく、しゃべりでも魅了する。彼女は、子役を超えた存在になりつつある。