(写真=林幸一郎)

 シリコンバレーでの活躍を目指して渡米する若き起業家の卵たちに、親身に世話をする現地日本人の中でも、強いオーラを放っているのが本間毅氏だ。彼は現在、ボランティアで起業家たちの支援を行っている。

 学生時代にITの会社を起業し、挑戦と苦労を乗り越えた「自分の経験を語れる」数少ない人材。その後、ソニーに入社、東京と米国で8年近くも、大企業の一員として活躍している。

 最近の若い世代には、大企業を避け、起業を目指す優秀な人材が多い。だが彼は電子書籍事業の開拓という会社への貢献を果たしつつ、自分の中の未開拓部分で挑戦を続けることを、矛盾なく前向きに続けている。

 ジョブズのあまり語られない才覚に、「過去を捨てる勇気があること」がある。本間氏にも同じ才覚を見る。仮に今日すべてを失って無一文になっても、ブレず揺るがず、情熱に従って夢を実現していくと思わせる何かがある。

 彼のような人材を登用する企業が増えることを、日本の飛躍のためにも切実に望んでいる。