
米名門企業ゼネラル・エレクトリック(GE)における「最も成功した日本人」。そんな藤森さんと経済同友会を通じて深くつき合うようになったのは、4年ほど前のことだ。
彼は当時、日本GE会長として多忙を極めていたにもかかわらず、「新・日本流経営の創造」という白書の編纂に加わり、積極的に貢献してくれた。英語で言うところの「Big Heart」。周囲に頼まれれば、自らの仕事とは直接関係がないことでもできるだけ役に立とうと奮起する米国人のような一面を持っている。
しかし、根はあくまで日本人。キャリアの最後には日本経済の活性化に力を注ぐことを決めていたようだ。今年8月から住生活グループの社長を引き受けた背景には、同社の経営を通じて日本企業が海外市場で躍進するモデルを示したいという思いがあったのだろう。日本企業にとってグローバル化が避けて通れない中、豊富な海外経験と優れたバランス感覚を持つ藤森さんが時代の先駆者の1人になるのは間違いない。
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