(写真=古立康三)

 静けさの中に燃えるものがあるサムライ。市民に必要なサービスをゼロから作り上げる彼のような若い志士を、私は見たことがない。

 高校時代に医療分野での起業を志し、25歳で自らためた1000万円を元手に起業しているが、虎視眈々と準備して、リスクを負って挑戦する姿には驚かされる。本来ならば、国や行政、医療機関が取り組む社会的課題を、ビジネスで解決しようとしているのだから。

 健康診断を受けられないフリーターや自営業が病気になって後悔する姿に問題意識を持ち、どうしたら健康診断を受けられるか徹底的に考えている。私が創業したQBハウスも研究し、新しい発想を柔軟に取り入れる。そして「自己採血は医療行為に当たらない」という点に目をつけ、医師を置かずに健康診断ができる日本初のワンコイン健診を立ち上げた。

 生活習慣病予防と医療費削減。日本が抱える難題を若い彼に押しつけるのは恥ずかしいことでもある。だが、彼ならやってくれる。ファストフードやファストファッションが普及したように、ファストヘルスケアという概念を生み出し、日本はおろか世界の医療界を変えていくだろう。