(写真=村田 和聡)

 創業家の3代目。45歳の若社長だが、関家一馬が社長になって以降、ディスコはさらに強靱になっている。

 世界シェア70%。強烈な競争力を誇る半導体ウエハーの切断装置や研削装置といった製品群は市場で高い評価を受けている。そこに加えて、関家は経営のソフト面で、考え抜いた独自の強化策を次々と埋め込みつつある。

 他の部署に迷惑をかけると課される「痛み課金」、経常利益率に応じて経費が決まる「経費レベル」など、組織力を向上させる仕組みの構築に余念がない。

 企業の存在意義や共有すべき価値観などをまとめた「DISCO VALUES」を策定、強みである「切る、削る、磨く」に資源と意識を注力させた。すべては、永続する組織を作るための施策だ。

 製造装置は、部品や素材と並び国内企業が競争力を保持している分野。関家が磨き上げる企業経営は、日本の優位性を守り抜くモデルになるのではないか。