在庫はユーザーのクローゼットにある

ゾゾタウンで購入した商品が増えるほど、ゾゾユーズドにも大きなメリットが生まれるということですね。

宮澤:中古商品の場合、“在庫”はユーザーのクローゼットの中にあると考えています。ゾゾタウンで購入したものであれば、我々はユーザーがいつ、何を買ったのかというデータと商品情報を持っている。それが把握できているのは、中古品売買では、“在庫”の把握と管理ができているということでもある。

ユーザーのクローゼットの中にある“在庫”をいかに把握できるかが重要。写真は買い替え割で表示される商品と価格の一例(ゾゾタウンのサイトより)

2018年3月期の商品取扱高目標は180億円で、前の期比約40%増です。ゾゾタウン全体の伸び率は28.8%増の計画なので、それを上回る意欲的な数字です。

宮澤:大前提として、ゾゾタウンではものすごい量の新品が売られています。その行き着く先は、売るか捨てるしかなかった。仮に新品を購入して、着た後で売るならば、自分たちで引き取りたい。「ゾゾタウンで新品を買って、着用して、中古品をゾゾユーズドで売る。そのお金でまたゾゾタウンで買う」というサイクルを作りたいんです。

 アパレル業界では「中古品を売るのが当たり前」という世界とはほど遠い状況です。

 自動車なら新品を購入した時点で売る時のことも考えている。購入しようと思った時点で中古車も新車も検討の俎上に載り、最終的に新品を購入した時には、何年後にどれくらいの価格になるかと調べる。そんな世界になればいいと思っています。

 アパレル業界が不況だとは正直、感じていません。作り手に問題があったという過去の責任が、業界全体に降りかかっているのが現状でしょう。責任は業界全体にあると思っていますから、ゾゾユーズドのような二次流通が、業界の抱える課題を解決する一つの手段になればいいと思っています。