「卒業生」によって強化されるネットワーク

 世の中で、リクルート出身の経営者を数多く見かける。IPOを成し遂げた起業家にも、リクルートの「卒業生」が少なくない。インテリジェンスの鎌田和彦氏、マクロミルの杉本哲哉氏、オールアバウトの江幡哲也氏など枚挙にいとまがない。

 リクルートの起業家精神に対して、「会社のコストをかけて人材を採用しているのに、社員の起業を奨励するのは会社の利益に反する」という批判も存在する。確かに優秀な人材が辞めることは企業にとってマイナスだが、優秀な人材が他社に移り、仮に転職先が成長すればリクルートの優良顧客になる「ウィン・ウィン」が期待できる。

 リクルートは起業家予備軍を多く採用することに加えて、プラットフォームの強化、企業文化の活性化に尽力することによって、同社の強さを支えている。

●目次

  • はじめに トヨタが再びオープンイノベーションに挑む
  • 第0章 ジャンプするための条件
  • 第1章 組織をオープンにする
  • 第2章 知のダイバーシティを推進する
  • 第3章 あえてダブルスタンダードで進む
  • 第4章 プラットフォームを進化させる
  • 第5章 事業出口を柔軟に探す

●取り上げている企業
味の素、コニカミノルタ、コマツ、サントリー、スリーエム、セブン-イレブン、ソニー、ダイキン工業、大和ハウス工業、東レ、トヨタ自動車、日東電工、日立製作所、富士フイルム、ホンダ、三井化学、リクルート、DIC、NTTデータ、JR九州

2018年9月 日経BP社刊 尾崎弘之(著) 定価:1600円+税