熱線の範囲から見えてくる意外な真実

 続いて2回目の上陸を見てみましょう。初回は巨大不明生物の破壊と混乱に焦点が当たっていたため移動経路は分かりやすかったのですが、2回目は対ゴジラ戦攻防を中心に描かれてたため、あまり移動経路が分かりません。

 かなりの推測が混じっていますが、地図にマッピングしました。

 全貌の進路は先ほど同様、tableauというデータビジュアライゼーションのアプリで明らかにしています。以下の通りです。

 まず2回目は、神奈川県藤沢市江ノ島近辺(南西2~3km?)の登場から始まります。その後、稲村ヶ崎を通過、由比ヶ浜にある鎌倉浜海浜公園から上陸します。稲村ヶ崎でゴジラを見ている人の足元の影から、時間にして11時ごろではないかと推察します。

 そのまま真っ直ぐ進むと思いきや、江ノ島電鉄由比ヶ浜駅付近で大きく旋回、右に進みます。その後は、江ノ電沿いに、鎌倉駅以降はJR横須賀線沿いに北進。ゴジラって電車好きやなぁ、と考えさせられます。

 どこかのタイミングで一度東側に寄り、横浜市栄区上郷を横断。その後、ひたすら北進を続け、旭区近辺で再び左折し、横浜市を横断し終えると、川崎市武蔵小杉駅に到着します。

 時間は不明なのですが、ビルに西日が射していることから推察するに、午後3時から4時だと思われます。ということは、登場から武蔵小杉到着までの約35kmを4時間強かけて移動したことになり、時速約8kmと、第2形態より速度が遅くなっていることが分かります。

 ちなみに、ここにいたるまでにJR根岸線・横須賀線・横浜線、東海道新幹線、横浜市営地下鉄ブルーライン・グリーンライン、相模鉄道本線、東急東横線を破壊している可能性が高いです。

 鎌倉から北進するだけでここまでの鉄道を破壊するということは、いかに鉄道網が張り巡らされているかが伺い知れます。映像には無いですが、被害を受けたであろう場所を想像できるのも、地図にマッピングできたからこそです。

「内閣総辞職ビーム」「火炎放射」の被害地域はどこなのか

 多摩川の丸子橋第一グラウンド近辺で、ゴジラ対自衛隊の対決(タバ作戦)が行われます。自衛隊は完敗し、ゴジラの東京都侵入を許すわけですが…。

 ゴジラはさらに大田区、世田谷区、目黒区を横断、東に進み続け、やがて新橋に到着します。そう、この映画の見せ場の一つである光線と熱線攻撃(通称「内閣総辞職ビーム」)の現場です。

 既に場所は特定されていて、西新橋二丁目近辺だと思われます。ちなみに直ぐ近くにラーメン二郎があり、ゴジラが「ジロリアン」なのか、二郎が都内各所にあり過ぎなのか、判断に迷います。

 話を本筋に戻します。内閣総辞職ビームによって、どこからどこまで燃えたのか。被害の全貌が掴めていません。

 米国の爆撃機「B-2」は、標的から半径8マイル(約13km)以内ならGPS誘導でピンポイントに狙えるそうですが、ゴジラは見事にビームで破壊しています。ビームですべては破壊されたのでしょうか。ビームで狙える半径約13km圏内を地図で見ると、浦安のディズニーランドを含む都内23区がすっぽりと収まってしまいます。

ゴジラを中心に半径8マイル(約13km)の地域。ビームがすべてを破壊するなら、浦安までが壊滅することに(License

 しかし実際には都内の千代田、港、中央3区に甚大な被害を与えたことになっているので、壊滅説は採択できません。

 被害の全貌はどうなっているのか。ここはビーム(銀座を横に真っ二つにしたり、首相官邸から飛び立つヘリを微塵にしたり)と、火炎放射(主にゴジラの口から出た)の攻撃に分けて考えてみます。