軍事に詳しいと「軍事オタク」とか「軍事マニア」と言われる

「軍事オタク」と呼ばれても…(写真:的野 弘路)
「軍事オタク」と呼ばれても…(写真:的野 弘路)

石破:国防に関わる話って、優れて政策的な話であって、政局的な話ではない。これは私の不徳の致すところでもありますが、軍事に詳しいと「軍事オタク」とか「軍事マニア」とマスコミに取り上げられる。大体、迫害排斥の対象になる(苦笑)。

 だけど医学に詳しい人が厚生労働行政に関わったとして、その人は「医学オタク」って言われることはあるでしょうか。

聞いたことがありませんね。

石破:鉄道や航空に詳しい人が国土交通大臣をやっても「鉄道オタク」や「飛行機オタク」とは言われないですよね、もっと好意的に専門家という扱いになります。軍事に関してだけは、オタクやマニアと言われ方をする。これはなぜかというと、その方がマスコミ的に面白い、受けるからですよ。

それは日本の教育に関わることなんでしょうね。日本では戦争について議論することはよろしくないという風潮がかつてありましたし、今も一部の人はそう考えています。

石破:でも、そういう人たちに限って、いざ有事になると振れやすい。超法規的にやれ、と。

 

(後編に続く)

■変更履歴
記事掲載当初、本文中で「暴力組織」としていましたが、「暴力装置」の誤りです。本文は修正済みです [2016/09/02 15:35] 記事掲載当初、本文中で「自衛隊が出動してしまうのか」としていましたが、「防衛出動の下令となってしまうのか」に修正します。 また、「でも映画の中ではまったくその部分は描かれていません。そうすると害獣駆除で処理するしかない」は、「でも映画の中ではそうはなっていないから、害獣駆除として災害派遣で対処すべきなのです」に修正します。本文は修正済みです [2016/09/28 20:15]
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