(撮影:竹井俊晴)

 新学期が始まり、いよいよ授業も本格的に動き始めて、僕が別府で過ごす時間も長くなってきました。

 大体、1カ月のうち3分の2が別府、あとは東京(政府の審議会など)や京都(立命館大学の会議)で過ごしています。

 そうそう、4月からはマンツーマンの英語レッスンもスタートしました。会議の進行やスピーチなどを英語で行わなければならないからです。

 外国籍の教員によると僕の英語は、「へたくそだが内容がロジカルなので理解しやすい」そうです。ヒアリングもスピーキングもつたないけれど、ここからどれだけ頑張れるか、自分でもちょっとは楽しみです。幸い、英語に触れる環境には恵まれていますからね。

 前回までの「APU学長日記」では、僕自身のことやAPUのことを中心に語ってきました。

 そこで今回は視点を変えて、「日本の大学はどうあるべきか」というテーマについて考えてみたいと思います。

 「枯れ木」の学長候補だと思っていた2017年10月、初めてAPUの皆さんと会った時に、日本の大学の問題点について話しました。

 この時、僕がどんな問題を挙げたかというと、やはり「国際競争力の低さ」です。日本の経済規模を考えて、世界の大学ランキングトップ100に2校しかランクインしていないというのは、純粋に格好悪いですよね、と。

 では、何故日本の大学は国際競争力が低いのでしょうか。

 複数の原因が絡まっているわけですが、その一つが「世界から優秀な人材が集まってこないから」という点です。地理的、言語的な要因もありますが、最も大きな(そして改善できる)原因は、「秋入学を実施していないこと」に尽きるのではないでしょうか。

 世界のほとんどの大学は、秋入学を採用しています。それに伴う入試の時期も、日本の大学とは半年ズレているわけです。米国の学生も中国の学生もインドネシアの学生も、みんな本命の秋入学の入試に向けて体調面などでのピークを調整しつつ、勉学に励んでいます。大学を併願するにしても、よほどの理由がなければ、春入学の日本の大学を選ばないことは容易に想像できるでしょう。

 現に、APUに入学する国際学生はほとんどが英語で入試を受けて秋入学。「どうしてAPUには国際学生が集まるのか」とよく聞かれますが、春と秋の年2回の入試・入学体系を取り入れたことがかなり大きいと考えています。